はじめてのマウイ(その6)

しかし。。。日本のレンタカーと比べて、なぜか時間がかかっている。
しかも受け答えは全部英語だ。。。当たり前だが。
少し聞き耳を立てていると、係の女性は結構早口で、何言ってるのか
全然わからない。2組前のグループは多分アメリカ人のようだったから、
お互いにはわりとスムーズにことが運んでいるようではあったが、
こっちは全然わからない。だがどうやらその人たちは事前に予約は
していなかったようで、その場で全てやっているのではないかと思い至った。
『こりゃ難儀だわい』とか思っていたが、そのうちそのグループは予約が
完了したらしく、次の日本人女性グループになった。

『どんな感じなのかちゃんと聞いておかないとな』と思って、ちょっと
気合を入れて聞いていたら、そのうちの女性ひとりが、慣れた感じで手続を
しているように感じた。
『おいおい、ひょっとして英語堪能なのか〜?そりゃないぜ』
と思っていたら、途中から何かでつまづいたらしく、途端に会話のペースが
遅くなった。『しめしめ、俺と同じくらいのレベルかな』などと、
少し安心したのだが、それからが長かった。

係の女性が同じような質問を何度も繰り返している。
『何を同じこと何度も聞いてるんだ?』とこっちも待たされて
いる分、多少じれてはいたが、しかし何を繰り返してるのかは
こっちもわからなかった。いつもなら、細君はこの辺りで
すっかりキレまくって、私が非難の集中砲火を浴びている時分だが、
今回はトランクが行方不明という大事件が勃発したため、
あるいは自身の下痢のせいもあったのかもしれないが、
細君のテンションもだいぶ落ちている。

実は今回マウイに来るにあたり、何をして遊ぶかという具体的な
計画はほとんど立てていなかった。どちらかというと、私も
細君もマリンスポーツというよりは、ドライブとかゴルフとか観光の
方が好きだったりするので、1日目は時差ぼけもあるだろうから、
ホテルについたら、プールサイドで日光浴でもしよう、程度に
しか思っていなかったのだ。もちろん、今までオアフでいろいろ
遊んでいるから同じ事をしてもしょうがないというのもあった。
それが今回、水着の入ったトランクがどっかいっちゃってるので、
急いでホテルに行ったところで何が出来るわけでもなくなって、
逆に時間的に余裕が出来てしまったわけだ。
もっともその分、精神的にはかなり落ち込んだものはあったのだが。。。