はじめてのマウイ(その2)

成田を出発したのは2002年7月14日の夕方。ハワイに行く便は夜出発が多いので、自宅はたいてい夕方の出発になる。これはハワイ行きの便がその時間帯に多いというよりは、ツアーの都合なのかもしれない。県内の我が家から成田までは約2時間、余裕を持って出かけたつもりだったが、意外と時間がかかり、空港に到着したのは集合時間10分前という時間になった。成田でのチェックインは夏休み前のためかスムーズにいき、出発前に軽く食事をとり、展望台にも上った。成田は何度も行っているが成田空港で展望できるというのはこのとき初めて知った。考えてみれば今まで出発前に空港内をあまり探検したことが無かった。時間までしばらくの間、幻想的な誘導ランプと離発着する飛行機を眺めていた。少し風が強かった。

利用した便はノースウェスト。前回も使った航空会社だ。日本航空はさすがに日本人向けサービスは一番だと思うが、ツアーの場合1万円くらい追加料金がかかってしまう。前回ノースウェストで行ったときは、添乗員が集まるキャビンの真横の席になってしまったため、スチュワーデス達の話し声がいつまでもうるさく、殆ど眠れない状況だったので、今回も多少不安があったが、幸いにも比較的トイレの近くで、なお且つほぼ満席状態であったにもかかわらず、3列シートに2人という恵まれた環境だった。おかげさまで今回もまた8時間近くの禁煙を余儀なくされはしたが、わりと到着までの時間は短く感じた。

今回マウイ3泊、オアフ2泊の予定なのでホノルル空港からマウイ行きの便に乗り換えた。税関を済ませてから乗り継ぎ便にトランクを乗せ変えるため、ノースの預け場所にトランクを預け、その後外へ出た。そこでホノルルのH.I.Sの係員と接触し、国内線のロビーまで引率されたが手間は殆ど自分でやるのと変わらない。いっそのこと個人ツアーにした方が良かったのではないかと思ったほどだ。係員がハワイアン航空のカウンターまで我々を連れて行って搭乗券を見せて一言、二言話していたが実際あれは必要だったのだろうか?単に余計な距離を歩かされただけではないかと今も思っている。


搭乗者ゲートに行く途中の手荷物検査のところで、ゲートをくぐるとお約束のようにブザーがなる。ニューヨークでのテロ以降警備が相当厳しくなっているようで念入りに検査された。ベルトのバックルが反応するのはご愛嬌だがなぜか靴の底まで反応している。おかげで一度靴を脱がされあらためて検査機にかけられた。飛行機の中ではサンダルに履き替えてはいたもののそれまでずっと履いていた靴なのでとても臭かったに違いない。仕事とはいえご苦労なことだ。かれこれ5年以上も履いている靴なので今更調べられてもどうということはないが、次々と人が通る中、靴を取り上げられた状態で待っているのは恥ずかしいものだ。検査機にかけた靴をトレーに乗せ警備員が臭そうな顔をして帰ってきた。細君は丁度靴の検査をしている頃からお腹が痛くなりだし、私の検査を待っている間でさえ辛そうだった。かわいそうなことにこのときからずっと下痢に悩まされることになった。


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